ちゅらがやって来ました

茨城から、はるばる子猫がやって参りました。
名前は「ちゅら」。
保護主さん宅での名前は「紗」。こちらもミドルネームとして大切にしていこうと思います。
どちらも、コールタールまみれの汚かった子猫が美人さんになるよう、願いがこめられた名前です。
保護当時はガリガリで三角だったお顔も、今では饅頭のような。しかも大きな饅頭のような。あるいは大きなおにぎりのような、海苔付きの。

さてさて、キャリーの蓋を開けても縮こまって出てきません。
お母さんの用が済むのを待つ子供みたいにじっとしています。
保護主さんの用が済めば、また元の場所に戻れると思っているようです。


それでは埒があかないので膝に乗せてみました。


すると、逃げるわけでもなく、かといって安心しているわけでもなく。
固まっているかと思えば、なんだかグンニャリして喉を鳴らすのだけど、
たまに黒目をギョロギョロさせて、様子をうかがっています。

床に置いてみると・・・ぼてぼてぼてっと音をたててと逃げて行きました。

近づくと威嚇されました。
ちょっとあなた、さっき膝でゴロゴロ言ってたくせに…。
摩訶不思議なネコさんです。


保護主さんをお見送りして部屋に戻ると、ちゅらがいません。
探しまくってやっと見つけ出した場所と言うのが…

枕の下は盲点。子供のころ大きな石を持ち上げるとよくダンゴ虫が、なんてことを思い出しました。


そしてその後は小さな窓のへりに登って、カーテンの中に身を隠しました。
そこは私の寝室でもある三畳間なのですが、部屋に入ると有無を言わさずカーテンごしにシャーされます。夜、寝返りをうってもシャー。名前を呼んでもシャー。


ちゅらがいる小窓の下にベッドが設置されています。
私が眠りに落ちかかると「きゅー、きゅー、むにゃおぉん…」という鳴き声が。
そしてなんと、足を踏み外したのか私の頭上に転がり落ちるというハプニングがありました。暗闇を慌てふためいて窓によじ登る気配。


一日目はこんな感じで過ぎました。
夜の間に、ご飯を少し食べ、ウンチとおしっこもできました。
良い子、良い子。