究極のじゃらし

あるところに、新しい物が大好きな王子様とお姫様がいました。


たくさんのじゃらしを持っていましたが、どれもこれも飽きてしまいました。
店に行っても、以前にあそんだことのある物ばかり。
「ぼく、新しいじゃらしが欲しいな」
ふたりのお母さんである女王様は困っていました。


それを見ていた妖精はいたずら気をおこし、ふたりがとうに飽きたネズミ付のじゃらしに目をつけました。
妖精は棒の先端についたネズミを取り外すと、ピンクの棒だけをふたりの所に持って行き「新しいじゃらしですよ」と言いました。
「わぁい!こんなの見たことない。新しいじゃらし。刺激がいっぱい」
ふたりは大喜び。

↑コレ。何も付いていないプレーンなじゃらし。


なんておばかな子どもたちだろうと、妖精と国中の人々は大笑いしました。


しかし、不思議なことにふたりはそのピンクの棒だけは飽きずにあそんだといいます。


めでたしめでたし…となる予定でしたが、
女王様は子どもたちがおばかだとは認めたくありませんでした。


「きっと、あのピンクの棒には何か魅力があるに違いない。」


女王様はモニターを募ってしらべてみることにしました。

モニター Aさん

Qこのじゃらしはいかがですか?
Aさん「いつもはおなじみのじゃらしで十分満足なわたしですが、このじゃらしを見たとき、体中を稲妻が駆け巡りました。
いっさいの無駄を排除したこのじゃらしには…そう、想像の余地があると言ったらわかりやすいかな。
新しいじゃらしの世界の幕開けを肌で感じることができ、とても光栄です。



今ではAさんはピンクの棒のとりこ。


↑遊ぶ以外でも、先端を口に入れてくちゃくちゃかじったり。


↑遊びつかれたら、ピンクの棒と一緒にお昼寝です。


こうして、王子様とお姫様はおばかという汚名を返上したのでありました。
めでたしめでたし


ほんとうに凄いんです。このピンクの棒。
取り外されたネズミの立場を考えると、人間はじゃらしについて大きな勘違いをしていたのでは?と思うほど。
とにかく今までのじゃらしの中で、たぶん№1です。
ちゅらさまったら、しつこいのなんのって(汗)
最近はちゅらさまに見つからないように、寝るときはわたしが棒を抱きかかえて寝ています。
姉に話したら、姉も寝るときは枕の下に隠して寝るらしいですよ。


「まじ最近つまんね。刺激ほしー」という猫さんがいましたらお試しください。
(くれぐれも猫さんの目をつかないように注意してあそんでくださいね)