海の底
ここ毎日、わたしは悲しみに支配されています。
泣いても泣いても、悲しみがどんどん湧き上がって涙になります。
感情のコントロールは難しいですね。
良いニュースがありません。
期待していても、ただちにうちくだかれます。
肝臓の数値は変わらない、ちゅらはきのうより衰弱した、、肝機能は低下した、黄疸の数値は増えた、肝臓のなんだかしらないバランスも崩れた、などなど。
まるで海底にいるみたいです。
がんばって浮上をこころみても、いつも光を見る前に頭を叩かれてしまう。
そしてまた海底に沈んでいく・・・。
その繰り返しで、かなり消耗しています。
最悪の事態になった時の衝撃を軽くするために、わたしはわざと希望から目をそらしました。
きっとわたしなりの防衛本能なんだと思います。
でも母に「ちゅらは頑張ってるのに、飼い主のあなたが諦めたらちゅらが可哀想でしょ」と言われました。「感傷にひたってる場合じゃないでしょ?」と。
そうなんですよね。
ちゅらが一番大変なのに、わたしはわたしの感情ばかりにとらわれて、結局自分のことしか考えていません。
パパは「ぜったいちゅらは大丈夫だと信じてる」と言い続けてくれて、わたしを励ましてくれます。
姉はわたしの感情の捌け口になってくれます。
面会の帰り道は人目もはばからず号泣しながら姉に電話して、話を聞いてもらいます。
姉だって辛いのに。
本当に自分の弱さが嫌になります。
朝は神社にお参りをして(ケチなわたしがお賽銭1000円)、夜寝る前は「ありがとう」を頭の中で繰り返しています。
バカみたいだけど、そうすると心が穏やかになり眠れます。