指を切断するべき理由

指を切断なんて、頭ではわかっていても心では受け入れにくいものです。
どうして切り落とさないといけないのか、、。
自分に言い聞かせるためにも理由を書きます。


肥満細胞腫はとってもとっても厄介な腫瘍で、あなどれません。


この腫瘍は常に増殖を繰り返しているため、たとえ良性でも沢山の良性細胞から悪性の細胞が突発的に出現する可能性があるんです。
だから良性であったとしても潜在的な悪性」なんて言われるのがこの腫瘍のひとつの特徴です。


この細胞を残していたらタコ足のように根を伸ばしていき、時間をかけてどんどん大きくなります。
そして他の部位へ転移する可能性があります。
とくに内臓やリンパへの転移は恐ろしく、命取りになります。

↑どこかの女王様みたい、と思ってしまった写真(親バカ)


なので、早期(良性のうちに)切除するのが一番の治療法とされています。切除する場合は、腫瘍を中心に最低でも2センチ余分に切り取らないといけません。
つまり計4センチ。(奥行きも2センチ必要です)
ちゅらは指にできたため、4センチ分の余裕はありません。
なので指ごと腫瘍とバイバイです。。


担当医が仰いました。
「ちゅらちゃんがもし15歳だったら手術はしないと思う。インターフェロン(ちゅらはステロイドがだめなので)でなんとか寿命まで腫瘍を抑えていく選択肢を取ったでしょう。でもちゅらちゃんはこれからまだ長いからね」


最善の方法があるのにやらないのは、ちゅらの命よりちゅらの指を大事にしたことになりますよね。
しかも感傷的な想いゆえに。
こんなバカバカしいことはないかもしれない。
それに指が一本無くなったところで、日常生活に支障はないんですから。

↑昨日、エコーの時、毛を刈られたようです。
病院の人たち、なにも言わないものだから、家に帰ってからびっくりしちゃいました。
触るとベルベットみたいに柔らかくて気持ち良いです!