ラットと医学
ここ何ヶ月間、パートで良いのがあればやってみたいと探しています。
今回見つけたのが、医学部の研究室で実験補助のお仕事。
どんなことするのかな!?と興味しんしん。
ハロワのおじさんに電話で仕事内容を確認してもらいました。
すると「どんな実験をするかも決まっていないので何とも言えませんが難しいことではないです」とのことでした。
きっと何か器具を洗ったりするんでしょう、とハロワのおじさん。
理数系の世界に興味があったし、受けてみました。
面接の前に、下調べとしてその研究室を調べてみました。
少人数のこじんまりとした脳に関する研究室で、
実験にはラットが欠かせないようでした。
・・・ここでちょっと躊躇。
動物実験かぁ。
でも、動物実験なくして今の医学は成り立たないし、その恩恵を受けているのも事実です。
目を背けるのはどうかな?と思いました。
実験動物たちが人間の医学を支えているのに、自分には無関係だと思ってましたからね。
結論として、採用されればきっとラットの世話を任されるけど、ちゃんと向き合おう。
ストレスない環境をラットちゃんたちに提供しようと決心しました。
さて、面接です。
最近まで海外の大学で研究されていた、とても優秀な先生が面接してくださいました。
えっと。ここからはグロ注意です。
グロイの苦手な方、逃げて〜〜!
仕事内容はラットの世話や、データをまとめたり。
実験に必要な溶剤を調合したり。
・・・ここからが本番です。
「解剖をしてもらいます。
妊娠ラットを眠らせて腹を切り、胎児(10匹くらい入ってる)の頭をハサミで落とし、
そして脳みそから海馬を抽出してすり潰します(勿論母ラットは頸椎脱臼して殺します)。大丈夫。慣れますから」
そ・こ・ま・で、パートがやるのか。第一の感想でした。
でもそれをしないと実験にならないんだよな。
これは動物虐待ではない、遊びでもなく、真剣な医学の実験行為。
その後、自分には割り切って出来る。いや、無理だよ・・・を繰り返しました。
youtubeでラットの解剖の動画を見たり。
ラットはよく人に懐く動物です。
いざ実験の時に大人しくしているように、日頃お腹をなでたり頭をなでたりして可愛がってあげるんですって。それって騙し・・・
ああ、きっと理数系の大学出身の人なら、こんなこと動じないでしょう。
ちゅらさまを仰向けにして何度もお腹のカワをつついたり撫でたりして思いました。
やっぱり私には出来ない。これが私の結論でした。
へタレだなぁと自分にあきれつつ、でもヘタレなんだからしょうがないよね、と
自分のヘタレさ加減を認めたら心が楽になりました。
採用されても断ろう。
・・・こんなに悩んだにも関わらず、先ほど不採用通知が届きましたけどね!
でも今回のことで色々考えさせられました。これは良い事ですよね。
長文失礼しました!